宮下騎手 女性最多の３５１勝
国内競馬の女性騎手最多勝記録（３５０勝）に並んでいた名古屋競馬に所属する宮下瞳騎手（２８）が１８日、同競馬の第１競走でアジャイルスーパー号＝牝（めす）４歳＝に騎乗し、通算３５１勝目を挙げ、９５年に引退した吉岡牧子騎手＝島根県・益田競馬＝の持つ記録を更新した。デビューから１０年、通算４７１３回目の騎乗で金字塔を打ち立てた。
（女性騎手は現在、ばんえい競馬を除く６カ所の地方競馬に８人、日本中央競馬会（ＪＲＡ）に２人が所属する。宮下騎手は名古屋競馬で唯一の女性ジョッキー。男性騎手は中央に約１６０人、地方には約３８０人おり、佐々木竹見・元騎手＝川崎競馬＝の通算７１５３勝が日本記録。）
関連記事【ひと】より抜粋
鹿児島県生まれ。幼いころから祖父が育てていた馬に親しんだ。中学卒業時、名古屋 競馬の騎手だった４歳年上の兄と同じ道を歩もうと決めたが本人には自然なことだった。
競馬学校を経て96年デビュー・身長１５１せんち、体重４２キロ。男性との体力差を技術面で補おうと、毎朝、他の騎手より多い３０頭近い調教をこなす。
昨年の獲得賞金は１６５０万円だが、財布に入るのはその５％。手当てを加えて、やっと同年代のＯＬの年収程度だ。 次の目標は、ファンの注目度が高い中央競馬（ＪＲＡ）での１勝だ。これまでは１２着が最高。「あの大歓声の中で勝ってみたい」
（今日の朝日新聞）
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