UFJ・東京三菱 統合交渉中止の命令

 住友信託銀行が、UFJ信託銀行の売却撤回を不服として、UFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループの統合交渉のうち信託部門の交渉差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁(鬼沢友直裁判長)は27日、交渉の中止を命じる決定をした。巨大金融グループ同士の統合交渉を巡り、司法が待ったをかける異例の展開となった。統合交渉の先行きに、大きな影響を与える可能性もある。UFJ側は「東京地裁の判断は極めて不当」として、28日にも異議申し立てを行う方針だ。