ロウバイもマンサクも、木が見当たらない

 近くの神社まで、蝋梅(ろうばい)の黄色い花を見に出かけた。去年確かにあの神社で見つけ、デジカメを持っていなくて写真を撮り損なっていた。記憶では階段脇の植え込みで花が咲いていた。しかし無い。おまけにそのあたりには植木らしい物が見あたらなかった。アーア、勘違いかな。(狼狽)



 かなり足を伸ばしてお寺まで行った。そこにはやはり黄色で細い花弁のマンサクがあったはずだ。しかしこちらも無い。花が終わったわけではなくて、木自体も見あたらない。


 その寺は以前にアルバイトをしていたときに、抜け道で通っていた。五重塔があり、木も多く、静かで気に入っていた。気候が良くなるとスケッチをする人も見かけた。しかしその境内が様変わりをしていた。木がだいぶ切り倒されていて新しく二重の塔が建てられていた。

 
 この五重塔は看板によれば1808年に建立され、愛知県内に現存する唯一のもので、昭和57年に重要文化財に指定された。その塔が不安げで寒々しい。なんで横にあんな趣味の悪い物を建てるんだろう。調和というものが全くない。


 もしかするとマンサクも邪魔だから切られたのかもしれない。さっき行った神社の蝋梅も同じ運命だったかもしれない。