おばあさんと犬

 夕方買い物に行くとき、時々見かけるおばあさんがいる。80歳くらいなのかなあ。イスにも物入れにもなる手押し車を押して歩いている。それだけなら普通だけれど、その手押し車に中型の犬を乗せているのだ。あの犬はそんなに年寄りには見えないけれど、歩けないのかもしれない。「老老介護」なんて言葉を思い出した。
 おばあさんは、その自分にしては大きな犬をもてあまし気味、しかし意外にシャンとした足取りで散歩しているから、こちらとしてもほっとする。
 二人とも(お互い必要としあった同士という感じだから)、ずっと元気でね。