論議5分、見えぬ過程

 「新しい歴史教科書を作る会」が主導する歴史教科書(中学校用・扶桑社版)が、来春開校する東京都立の中高一貫校で採用されることが26日、決まった。同教科書は「日本の侵略行為を正当化している」と内外から批判を受けた。来年は4年に1度の教科書の全国一斉採択の年にあたる。私立を含めて扶桑社版教科書の採択率が0・1%に満たない中、都教委がこの教科書を選んだ過程は不透明なままだ。
     (今日の朝日新聞・時々刻々より)