昨日は七草

旅行に行くと朝食は、あればお粥を頼む。あまり噛まなくたって自動的に消化してくれそうだし、それに旅先ではつい食べ過ぎるから。旅館だけでなく、我が家ではよくお粥を食べる。作るのが簡単だし、冷蔵庫の野菜を消費できる。なんといっても好きなのだ。だからほんとは中身にもこだわりがある。いつかお粥のレシピなんかも面白いかもしれない。



7日の朝、もちろん七草粥を食べた。せり、なずな「ペンペン草」、ごぎょう(母子草)、はこべら、ほとけのざ(おおばこ)、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)、これで七草。それぞれに消化促進、胃健、五臓に効くなどの効能がある。
せりとかぶと大根は食べるけれど、あとの4つを食べるのはこの日くらいだ。だってペペンペン草と知っていたら食べないもの。



もちろんスーパーでパック詰めを買ってきた。正月中のごちそうの食べ過ぎで疲れた胃に優しい食事、無病息災を願って、などでこの習慣が続いているが、そもそもこれは中国から伝わったものだそうだ。江戸時代には将軍家をはじめ一般家庭でも食べるようになったらしい。


この七草粥は、七草を細かく切って、塩味のシンプルな味付けだ。



 【七草粥の追加情報】

 七草がゆ』の準備をする六日の晩に、まな板の上には火箸、すりこぎ、おろし 金、杓子、菜箸、火吹竹などの炊事料理道具を並べ、「七草なずな、唐土の鳥が 日本の土地に渡らぬ先に合わせてバタバタ」と囃子歌を歌い、まな板に置いた七草を包丁でトントンと切り刻んだそうです。

 この囃子歌にある『唐土の鳥』とは『中国から渡って来る鳥』という意味です。
 その頃から大陸から渡って来る鳥が疫病を連れてくると考えられていました。
 だから「鳥が大陸より疫病を連れてくる前に『七草がゆ』を食べて無病息災を祝ってしまおう。」という願いを込めて歌ったのです。

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 恐怖の鳥インフルエンザは今に始まったことではなさそうですね。歴史とか、昔の文献とか、教わることが多いですね。