「年金改革」行き最終列車

 「年金改革行き最終列車が発車するのは・・・」という資料が昨年9月にIMF国際通貨基金)から出された。これは各国で年金改革に着手すべき時期について、その最終期限を示唆する物。その国の有権者過半数が高齢者(50歳以上)になると実行が難しくなるので、そも「最終列車」が発車するまでに必要な改革を実施すべきだと訴えているのである。

 この資料に示された「最終列車の発車時間」は各国、2010年以降で、最も早いのがフィンランドとスイスの2010年、次はアメリカ、ドイツ、フランスの2015年、デンマーク、イタリア、スウェーデンなどの2010年・・・、最後はイギリスの2040年になっている。

 ここには日本が記されていない。なぜなら我が国の20歳以上に占める50歳以上の割合は、2003年10月1日現在で、50・4%し達してしまっているからだ。すでに「最終列車」は発車してしまった後なのだ。

       (中略)

 目先だけの改革案を示しても限界がある。「最終列車」発車直後の今こそ、最後のチャンスなのかもしれない。

         (今日の朝日新聞「時流自論」(幸田真音氏 作家) より)





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