品格って?

 今日はなんて風が強く寒かったのでしょう。雪がシンシンと降っているほうがよほど暖かい気がしました。

 こんない寒いのに外出先で4時間も時間を潰さなくてはなりませんでした。外に立っているわけにもいかず、思い切って喫茶店に入りました。コーヒーが特別に好きというわけでもなく、私には友達など第三者と一緒のときだけ入るところなのです。一人で喫茶店にはほとんど入ったことがありませんでした。

 でも一人の人も案外いるものなのですね。 

 そこで「女性の品格」(坂東眞理子著)を読みました。先日、本屋に入るとその続編の「親の品格」が店頭に山積みされていました。品格というヤナギの下にまだたくさんドジョウがいるのでしょう。

 遅まきながら、「女性の品格」はちょっと楽しみにして読んだのですが、期待はずれでした。新しい視点がちっとも無い。

 約束を守る、敬語の使い方、友人知人の悪口を言わないなど、当たり前とも言えることも多く書かれています。この本が評判になるということは、大多数にとって斬新な内容だったということで、つまりみんなちょっと常識が無いってことなの・・・?

 オットー、それは私のことだったりして。本書の中に「無料のものをもらわない」というのがあるのですが、そこいらで配っているティッシュなんか、私はしっかりもらっている。だって便利なんだもの。「何でももらえるものはもらっておこうというのはちょっと卑しく、品格をなくします」とのことでした。

 一人で入った喫茶店、黒糖抹茶ラテ1杯で2時間も粘ってしまいました。これもやっぱり品格がなかったでしょうか? ねぇ。
  


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