ある友人が、「だんだんと小説は読まなくなるわね。だって小説より現実の方が複雑だから」。というようなことを言っていた。そういえば私も小説を読まなくなってきた。
だけどこれは久々に面白くて、また推理小説を読み始めようかなと思える1冊だった。
「容疑者Xの献身」
物理学者湯川が大学時代の友人数学教師石神という2つの個性が1つの事件でぶつかった。そこには物理と数学というおおよそ心とはかけ離れているようだが、その裏に意外な献身が見えてきた。分かりやすい文章でどんどん読み進められる。
(東野圭吾 文芸春秋 2005.8刊)
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