「猫を抱いて像と泳ぐ」

「猫を抱いて像と泳ぐ」(小川洋子著)は、いったいなんのこっちゃ?というタイトルですけど、タイトルどおりの本でした。 350ページくらいの小説なのに読むのに1週間かかりました。 主人公がチェス盤の下にもぐってチェスをする話です。本人は駒の動き…

  「兄弟」

作詞家でもある、なかにし礼さんの小説「兄弟」。作者が「徹子の部屋」だったと思うが、いかに兄が酷かったかを話していたので内容は想像できた。 しかし、なかなか読み進めなかった。いかに兄がいい加減かがこれでもかと言うくらい書かれている。一気に読め…

  意外な展開の「震度0」

横山 秀夫著の「震度0」。 阪神大震災が起こったまさにそのとき、ある県警で警務課長が失踪した。本部長をはじめとするキャリア組、たたき上げのノンキャリア組、それぞれが問題の発覚を恐れ、保身や利害関係で思惑が入り乱れる。 まず警察の組織が分からな…

  「魂萌え」は予想外

「魂萌え」(桐野夏生著・毎日新聞社刊)を読んだ。59歳の主人公が夫の急死でさまざまな戸惑う出来事に直面する。 女性に多くの共感を呼んだ作品と言うことだし、本の題名から、魂が揺さぶられるような生き方を見つけるのかしら?という期待を込めて読んだ…

  「ダ・ヴィンチ・コード」読んだ

分厚い上下2冊を1週間かかって読んだ。宗教を題材にした作品は多くの日本人は馴染みが薄い。この私も幼稚園がミッション系だったこと、それとクリスマスケーキは食べるという程度の係わり合いだ。だから単なるエンターテイメントとして十分楽しめた。だけ…

  「容疑者Xの献身」

ある友人が、「だんだんと小説は読まなくなるわね。だって小説より現実の方が複雑だから」。というようなことを言っていた。そういえば私も小説を読まなくなってきた。 だけどこれは久々に面白くて、また推理小説を読み始めようかなと思える1冊だった。 「…