慣れると怖い・貧血

 貧血とは厄介なものだ。徐々に貧血状態になった場合、私だけでなく、体が慣れてしまって気がつかないことが多い。去年同様、今年も初めて血液検査をしたときは、正常レベルの半分以下。疲れやすいとは思いつつ、普通に生活していた。


 そして今回、(決心していたわけではないけれど)手術になるかもしれないので、とりあえず出来ることということで、1ヶ月土日以外はほとんど貧血状態を脱すべく注射に通った。そこでようやく正常レベルの三分の二まで戻った。その段階で手術、いっきに1ヶ月前のレベルにまで戻ってしまった。


 貧血の状態が同じでもいっきに下がると、身体もついていけない。だからすぐふらついたり、横になったりと、思いっきり貧血の病人ということになる。遅まきながら、知らないうちに貧血状態になっているということは、本来はフラフラなのに動き回るわけだからどれだけ怖いかを実感した。



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 この状態にも少しずつ慣れてきた。とはいえ、自分の身体を今はしっかり把握しているので上手に乗り切っていけるだろう。




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          「私の時間」 http://fukurouribon.hp.infoseek.co.jp