風呂敷

 買い物から帰ってくる途中の路地、普通の民家だと思っていた家が、急にギャラリーになっていた。『風呂敷展』と張り紙があって、会期は一週間、今日までだ。


 また両手にレジ袋を提げていたけれど、ちょっと寄ってみた。若い女性が父親と染めている作品なのだそうだ。静岡から来たのだという。


 最近、風呂敷は静かなブーム(?)だ。おりしもレジ袋が無くなったら風呂敷の出番も多くなるかもしれないという世相のある。


 先週ちょうど実家に焼酎のお中元を持って行ったときは、私も風呂敷で一升瓶包みをして持っていって、風呂敷の便利さを実感したところだ。今までは風呂敷は旅行に行ったときの小物の仕分けなどに使っていたのだけれど、これからは積極的に使おうか、とも思っていた。


 そこに並べられた風呂敷は、紅型で模様を染めたり、その方法を聞くだけでも楽しかったが、物を包んでしまってはもったいないくらいに綺麗だった。大判なので結んだり縛ったりするとすぐに簡易バックにもなるし、その女性がしていたように薄手のものはスカーフのように肩に掛けてもなかなか素敵だ。


 やはりプリントでなくて染物はいいなあ。親子で遠くから来ていることだし、1枚良いのを持っていてもいい。と思ったけれど、値段は大判で7〜8000円はチト高い。でも気分としては今度見たら買ってしまうかもしれない。でも捜したらああいう布がうちにもあるかもしれないなあ。お洒落な呂敷なら外に出して見せて歩きたい。




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