神楽坂に着物を着て

 久しぶりに晴れた今日、神楽坂に行ってきた。着物や和装小物が見たいという友達の買い物に付き合わされた。シブシブではなく、積極的に。

 芸者さんや料亭など全く縁が無いのだけれど、花柳界の地、神楽坂は興味のある街だ。どちらかというと大人の落ち着いた街、裏通りを歩けば敷居の高そうな料亭が並び、もっと探せば何か面白いものも見つかりそうな興味をそそられる所。

 江戸時代、1657年の有名な「振袖火事」のあと、この神楽坂に武家屋敷が移転して来た。その後、毘沙門天善國寺が麹町から移転して以降は、江戸でも一、二を争う多くの参詣客が縁日には押し寄せたという。そして江戸後期には花柳界が開けた。

 今日はたまたま、「神楽坂まつり」。その毘沙門天善國寺のあたりは特に賑わい、初日ということで浴衣姿の女性も多く見受けられた。前半の2日間はほおずき市、後半の2日間は阿波踊りが行われる。

 私は浴衣でなく、暑いのに着物で。普段、着て行くところが無いので、とにかく着たかった。実は初めて「二部式着物」を着た。文字通り上下2部に分かれていて、下は巻きスカート、上は襟元は全くの着物だけれど、帯は巻かずに着物に付いたリボンで結ぶ。ちょっと作務衣みたいだけれど、帯が無いから楽チンだ。

 だけどこの街は着物関係の店も目立ち、その分目利きも多い。素人がチャラチャラ着物を着ていますって、涼しい顔して歩くのは恥ずかしいことかな、なんて思うのだけれど。まあ所詮、素人なんだからいいでしょ。





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