原因と結果

 アー、ついていなかった!!! なんでこう急いでいるときにこうなっちゃうかな???

 座禅に出かけようとしていたときのこと。帰りに買出しをしようと思い、外は34度という暑さだけど自転車で出かけることにした。家に帰ってからまた買い物に出かけるよりはマシだろう。

 しかし自転車の前タイヤの空気がまた抜けていた。この1ヶ月で2度目だ。

 この自転車はもう10年近く前に買ったもの。3ヶ月前には遠出した先でパンクして歩いて帰ってきたことがあった。タイヤのゴムが劣化していて5000円近くかけて取り替えた。そいうい前歴があるのでたとえ空気を入れて乗って出かけたとしてもまた空気が抜けるかもしれないし、タイヤが破れるかもしれない。

 そこで別の自転車で行くことにした。鍵を取りに戻って、そしたら空気を入れなくてはならないことが分かり・・・・・、出発時間が20分も遅れてしまった。


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 座禅のあとのお話のテーマは「因果」だった。すべてに原因があって結果がある、ということ。
良いことを行えばよい結果になり、悪行をすれば悪い結果がもたらされる。

 出かける前の自転車の件は、1ヶ月前に空気が抜けて「オヤ、変だな」と思った時点で対処しておけば、座禅には慌てず落ち着いて向かえた、ということなのだ。

 常に結果を見据えてことに当たれば、「ついていない」と騒ぐことは減るのかもしれない。

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 しかし世の中そう単純ではない。いつも苦労や不幸に見舞われ、「何も悪いことしていないの何で私が・・・」、なんてことはそうねずらしいことではない。それに反してなんで悪いことばかりやっているのにあの人は順風満帆なのかしらという人もいるのである。

 この因果、昔昔の原因が今頃結果となってあらわれることもある。つまり親が作った原因かもしれないらしい。だから何をしても同じと言うのでなく、やはり良い行いをして悪いことを帳消しにしなくてはいけないそうだ。

 なるほど、「因果」を辞書で調べると、「前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考え。特に、前世あるいは過去の悪業(あくごう)の報いとして現在の不幸があるとする考え」とある。


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 この因果の話の中で笑っちゃったこと。女性が中年を過ぎて恋と宗教にのめり込んだらつける薬は無いそうだ。そう笑い事ではなかった。ニュースや週刊誌からもうなずけることって意外にありそうだ。


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          「私の時間」 http://fukurouribon.hp.infoseek.co.jp