オープンカフェで「峰岡豆腐」
東京都庭園美術館で「アール・デコ・ジュエリー」を見た。宝石にはあまり興味は無いのだけれど、この美術館にあるカフェに行きたかったのだ。
それは料亭「金田中」の経営する「酒茶」(sahsya)。料亭がやっているというカフェはどんなところか、興味があった。しかしランチには時間的に間に合わなかったけれど、早く来ても混んでいたから食べられたかどうか・・・。
暖かいことだし、せっかくだからオープンカフェに席を取った。とはいっても美術館の敷地内で道路沿いでないのが有難い。やはり人の視線を感じながらでは喉につっかえる。
名物だという「峰岡豆腐」を頼んだ。茶色い竹の筒の容器に4分目ほど入っていた。峰岡豆腐とは牛乳や豆乳、あるいは生クリームなどを葛で固めたもの。しかしほとんどが薄めたお汁粉の汁みたいなもので、峰岡豆腐はアール・デコの宝石みたいに小さかった。もちろんツルッとして美味しかったのだけれど、どんな味だったか思い出せないくらい。もっと食べたかったなあ。
あとはそのお汁粉のような汁を啜るしかないのだけれど、付いてきたほとんど平らなスプーンでは飲めない。
「(竹の筒に口を付けて)啜っちゃおうかな」といったら連れに
「それだけは止めて」と言われて諦めた。
私にはお洒落すぎるカフェだったかな。
そもそもこの美術館は、朝香宮[あさかのみや]邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館にしている。建物は1920年代から1930年代にかけてヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式だ。さらに広い庭園は季節の花で賑わう。
やはり「花より団子」ではなくて、次は春先の庭を楽しみに来ることにしよう。
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