国立新美術館

 六本木にできた国立新美術館に行った。「異邦人たちのパリ」。ピカソシャガール、モディリアニ、藤田嗣治・・・。


        


 大きくて空間がたっぷりの贅沢な作りの美術館だ。外に向かってイスがいくつも並び、ゆったりと寛げる。家が近かったら毎日でも来てその無料スペースで読書などしたいものだ。


 しかしこの展覧会の多くの作品が近代美術館所蔵のもの。それならそちらに行けばいいことじゃないの? まあ、他の企画展もやるからそれは許す。だけど他にも公共の大きな美術館があるのだから新たにこんなに立派な建物が必要だったのかなぁ・・・。そんな意地悪なことを思っても、新しい美術館にウキウキと出かけて来たのでした。


 楽しみにしていたランチは上の階のレストランでと思い、1時半に行ってみた。待ち席にはみんな人が腰掛けている。そして少し離れたところには「ここが最前列」のたて看板、その後ろに5列で大勢が並んでいた。これでは順番が来たら夜だ。フランス料理で1800円とか2500円とか、安くないことだし、そこで食べるのを諦めた。


 電話をかけようと公衆電話を探す。無い。職員の方に尋ねると
「地下に1台しか無いのです」とのこと。そりゃあ、みんなケイタイを持っているでしょ。でも持っていない人間だっているのだし、万が一ケイタイが繋がらないときのために、公衆電話はもう少しあったほうがいいんじゃないのかなぁ。ケイタイ不携帯の人種には年々不便を感じる機会が増えてきた。


 



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