阿修羅展

 国立博物館で開催されている阿修羅像、とても美しかったです。照明が上手に当てられていたからか、優しく暖かいイメージでうっとりしました。展覧会場にもかかわらずガラスケースの中でなく、じかに見られ、像の周りをぐるりと一周できました。

 大勢がかぶりつき(?)で見ているものだから動かない。中には写真集を広げてじっくり見比べている人までいる。あれでは進むわけがないです。

 ところで(←阿修羅像の絵を描きたかったけど、全然描けないので字にしましたが、字もヘッタくそ。)阿修羅像は顔が3つついていて、腕は6本ついています。人間の形ではない。でも見ているととても自然。でも描こうとすると常識が邪魔をして頭が痛くなってくる。よくぞこんな自然で美しい造型に作り上げたものだと感心します。

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 両親と見に行ったのですが、開館してほどなくして着きました。しかしすでに入場制限あり、10分まちでした。父は足が悪いので杖をつきながらです。だから母と、早く列に並ぼうと気は焦るのだけれど、どんどん人に追い抜かれました。

 前回、薬師寺の日光・月光菩薩のときはその父も炎天下で1時間以上並びました。それに比べたら10分はまぁ、許容範囲かな。

 しかし今回は係りの人が、足が悪いのならと、行列に並ばずに先に入れてくれました。そして会場の中でも、目玉の阿修羅像では、それを見るためには坂を上って列に並ばなくてはなりませんでしたが、横からショートカットさせてくれました。

 博物館は、健康弱者にそんな優しい配慮をしてくれたのでした。



    *** 「私の時間」 http://fukurouribon.hp.infoseek.co.jp