お着物で展覧会

  鬼萩茶碗と大原美術館、マクロビオテックのランチ


 夏の着物をもう一回着ようと思っているうちに9月半ば、もう単衣(ひとえ)の時期になってしまった。単衣とは裏の無い着物だ。これも着られるのが10月半ばまで。

 今日は東京国立近代美術館工芸館に萩焼人間国宝「三輪壽雪の世界」を見に行った。焼き物を見るなら着物でしょ。まあ、理由はこじつけだけれど、出かけるときから気持ちがシャッキリしてなかなか気分が良い。

 三輪壽雪さんは11代休雪、今はその名を息子に譲って壽雪となった96歳の陶芸家。萩焼の茶碗が多く並ぶが、鬼萩という、粗い土で形がごつく、十字に切り込みを入れた大きな高台の茶碗が特徴だ。

 花器や水指、茶碗など、似たような作品ばかりなのだけど、表情はそれぞれ違うので眺めているのはなかなか楽しかった。
  ちょうど近くの東京国立近代美術館では「モダンパラダイス」(大原美術館東京国立近代美術館・東西名画の饗宴)が開催中。せっかくだからそちらものぞいた。

 目玉として出ていたのがポール・ゴーギャンの「かぐわしき大地」や岸田劉生の「麗子肖像」だったので期待した。しかし一人の作家の作品は1点とか2点と数は少なく、現代アートが多いくてちょっと期待はずれだった。

 昼食は何にしようか?この美術館には「フレンチの鉄人」石鍋裕シェフプロデュースのレストランがあったが、名前を書いての順番待ち。たまにはフレンチもいいかなと思ったけれど、財布と身体に優しいマクロビオテックのお店にした。

 マクロビオテックとは玄米を中心に季節の野菜や根菜類などを食べるというもの。この料理自体は肉などが使われていないから慣れないと満足感が得られないかもしれない。しかし、繊維質が豊富だから結構満腹にはなるものだ。

 まだ食べたことが無かったのでテンペが入ったお惣菜を入れてもらった。テンペはインドネシアの納豆といわれるものだが、根性のない鶏肉みたいな食感だった。


 <単衣のときの覚え書き>
 長襦袢も単衣用。帯、半衿帯揚げ、帯締めは袷(あわせ)と同じ。




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