3丁目の夕日
『ALWAYS 3丁目の夕日』、テレビで見た。
去年、公開されたころずいぶんと評判だった。しかし昭和33年当時すでに生まれていた者としては、当時を懐かしむにはまだ若いわけだし、全く興味が無かった。
でも見てみると、つい見入った。空手チョップの格好をすれば力道山だし、テレビもよその家のを覗くなんて普通だった。子供のころの空気がたしかに漂っていた。
しかし出てくる男の子たちより私の方がずっと若いけれど(!)、子供たちはもっと汚かった。冬には誰もが青洟(あおっぱな)をだして、それを袖で拭くものだからジャンバーの腕が汚れて光っていた。昭和30年代後半までそんな感じだった。
どっちを見てもお金持ちなど見たことはなかったけれど、ほのぼの人情はいっぱいあったはずだ。この映画から裕福さと引き換えに無くしたものを、誰もが思い出したのだろう。
++++++++++++++