暮らしと生活

 この写真が何だか分かりますか?

         


 先日、田舎からまだ若い味噌が送られてきました。我が家の手前味噌は初夏までもつかどうか、そのあとはこの味噌の出番が来ます。届いたとき、ガラスの保存瓶に味噌を移して、1割くらい空間を作ったうえで軽く蓋を閉めておきました。



 2週間位して気になってその瓶をチェックして「やられた!」と思った次第です。味噌の汁が回りに溢れていたのです。そうならないように瓶には余裕を持たせて詰めたのに・・・。
  

 これは味噌が増えたのではありません。それならラッキー、なのですが、発酵が進んで味噌が盛り上がってきたということでしょう。              


 もうお分かりのように、このヒビが入ったような物体は「味噌」だったのです。


 大量に出回っている市販の味噌もこのような発酵をずっとしているでしょうか?


たまたま瓶に入れていたのでその様子が手に取るように分かりました。味噌はちゃんと生きているのですね。なんてすごい事なのでしょう。



「暮らし」と「生活」という言葉はどちらも同じ意味ですが、「暮らし」は手作り味噌、「生活」は大量生産の味噌、って気がしませんか どちらも味噌汁は出来ますけれど、手作り味噌のほうが断然美味しい。これは手間隙掛けたという愛着と思い入れからでしょう。でもそれだけではなくてまろやかで味に深みがあるのは事実だと思います。


 今年は毎日に追われて過ごす「生活」でなく、ちょっとだけ手間をかけて日常を楽しむ「暮らし」がしてみたいと思っています。





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