生パスタを作る

     「ブロッコリーとキノコのオレキエッテ」

 フライパンに油を少し多めに入れて、みじん切りしたニンニクと輪切りの唐辛子を弱火で炒め油に香りを移し、キノコ(半干しのエリンギ)を炒め、(塩ひとつまみ入れた湯で)茹でたオレキエッテとブロッコリーを炒め、パスタの茹で汁をすこし足して、塩、コショウ、しょう油少々で味を調える。



     「ピリ辛ネギのオレキエッテ」

 フライパンに油を少し多めに入れて、みじん切りしたニンニクを炒め、香りがしてきたら長ネギ(縦半分に切ってから斜め切り)を良く炒め、トウバンジャンを少々入れる。しょう油少々で味を調え、器に盛ったら青みを添える。


       
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 ちょうどテレビでは「世界ウルルン滞在記」をやっていた。洗濯物をたたみながら何気なく見る。小倉優子がイタリアでパスタを作ると言っていた。


 彼女はホームステイ先の家族に日本のどこから来たのかと聞かれて、
「コリン星」と応えていた。周りは「は〜?」という顔をしている。イタリアの人にとっては東京でも大阪でもコリン星でも似たようなものかもしれないけれど。


ゆうこりんだからコリンセイ」とか舌足らずなしゃべりかたで説明をするが、なんとも疲れる子だわ、それにもう少ししゃっきりしゃべれないの? 


 彼女がパスタのベテランのおばあさんから手ほどきを受けて生パスタを作っていた。初めは全然興味はなかった。だからそのパスタの名前も聞いてはいない。


 小麦粉を山にして、真ん中をくぼませ、塩を少々入れた水を入れながら粉を練る。そして滑らかになったら棒状にして、ナイフで小さく切ってソレをナイフで擦るように潰して貝殻のようにクルッと丸める。


 なんて変な子、の小倉優子が何回も練習するうちにどんどん上達していく。ベテランおばあさんも感心している。そして超有名レストランで小倉優子の作ったパスタ料理をお客に出した。お客も「美味しい」と満足していた。


 彼女は特別に喜怒哀楽を表情にださないで淡々とパスタを作る。料理など作りそうも無い子が、しかも必死の形相で練習しているわけでもない。勘が良いのだろうか。なかなか大したものだ。その様子に私もそのパスタを作ってみたくなった。


 あとで調べるとその生パスタは『オレキエッテ』で耳を意味するらしい。うろ覚えなのだけれどテレビでデュラム小麦を使っていたが、強力粉を使用、塩を入れたぬるま湯で捏ねてナイフで形成してみた。耳にはならずに巻貝のようだが、味はもっちりしていてなかなか美味しい。形はともかくとして自分で簡単に生パスタを作れて・・・、ちょっと嬉しい、はまりそう。




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          「私の時間」 http://fukurouribon.hp.infoseek.co.jp