柿の蒸し羊羹

柿にこだわっているわけではないのですが、干し柿で蒸し羊羹を作ってみました。

 栗の甘露煮を作りそびれたので、栗蒸し羊羹が作れません。だけど何も入らない蒸し羊羹というのもつまらないので。干し柿を入れたのです。厳密にはあんぽ柿という柔らかいものを使いました。

 柿が甘いので、あんこの甘みは市販のものの三分の2程度にしました。

 栗蒸し羊羹の栗はすごい。あんこに負けずにちゃんと栗の味が生きています。干し柿の場合あんこに負けています。

 しかし干し柿がたくさん入っているところを食べるとなかなか美味でした。甘みが薄いあんこと主張の弱めの干し柿が微妙に握手している感じ。

 お客さんに出すのは自信が無いけれど、結構いけるかも(えこひいき)。

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 柿は硬いのが好きです。熟れ過ぎて柔らかいのはどうも・・・・、苦手です。干し柿は最近です、美味しいと目覚めたのは。

 先日干し柿だと思って「あんぽ柿」を買ってきました。周りは固めですが中は熟れた柿に近い。これはこれで美味しいのですが、干し柿のほうが好みかな。

 そこで知らべてみました。干し柿には違いないかもしれないけれど、少し違うのですね。あんぽ柿は渋柿を硫黄で薫蒸して乾燥させる独特の製法で作られるので、干し柿のようには乾燥して黒く堅くはならず、さらに糖分の粉を白く吹くこともないのだそうです。半分生のようなジューシーな感触で羊羹のように柔らかいのが特徴です。またカリウム、ビタミンなどの栄養素を豊富に含んでいるとのことです。

 ちなみに干し柿はビタミンAが生の2倍あるそうですが、生のときに豊富なビタミンはなくなるそうです。(これはあんぽ柿でも同じなのでしょうか?) 

                        (参考;ウィキペディア